2016年度空衛学会賞を2件受賞
省エネ技術が高評価を得る
空気調和・衛生工学会(空衛学会)の2016年度空気調和・衛生工学会近畿支部振興賞・技術振興賞において、アレフネットが参画した2件が表彰を受けました。
同表彰は14年度まで実施されていた「電力負荷平準化機器・システム表彰」を見直し、電力負荷平準化システムの一層の普及および社会への啓発を図ることを目的として15年度から実施されています。今年度は同社の「個別空調最適運転制御と空調・照明統合連続デマンド制御システムの構築」が選ばれ、アレフネット設備情報システム部の藤村昌弘グループマネージャーが6月5日に東京都千代田区で行われた表彰式で記念品などを授与されました。
同賞は空気調和・衛生工学の振興と発展および新進の研究者・技術者を育成することを目的として、会員の技術に関する業績を表彰しています。5月19日に大阪市内で行われた表彰式では同社が参画した「関西電力南大阪営業所における省エネルギー計画と運用実績の検証・評価」と「立命館中学校高等学校」について表彰状を授与されました。
「関西電力南大阪営業所における省エネルギー計画と運用実績の検証・評価」では、中小規模のオフィスビルの空調設備で一般的に採用されているビル用マルチエアコンの運転制御を実施し、削減率の高い省エネを達成していることが評価されました。中小規模のオフィスビルではメーカーが導入する省エネ制御システムによって運転制御を行うことが大半ですが、本物件では同社が空調と照明を合わせた外部指令制御システムを開発。今までメーカーの領域だった同規模建物の省エネに参画できる可能性が期待されています。
「立命館中学校高等学校」では同校の長岡京新キャンパス整備工事において「日本最先端のエコスクール建設」を目標とした計画・設計・施工・検証を行ないました。汎用機器を組み合わせて経済性の高い最適な制御システムを提供するとともに、単なる省エネ性能の追求にとどまらず、生徒に環境負荷を抑えた行動を促す仕組みをハード・ソフトの両面から構築。環境教育に活用している点が高い評価を受けました。
当社ではこれまで培ってきた研究開発・性能検証などの技術をさらに進化させ、引き続き社会の省エネ促進に寄与していく方針です。